
こんにちは。小2、年長、0歳の3兄弟の母、ふじこです。
私は2014年に長男、2015年に次男を、ソフロロジー法分娩で出産しました。
特に希望していたわけでなく、産婦人科の方針がソフロロジー法だったからです。
これから出産される方の中には
◆ソフロロジー法って本当に痛みが緩和されるの?
◆ソフロロジー法だと出産が怖くなくなるって本当?
と思っている方も多いと思います。



私も本当かな~?と思いながら出産に挑んだ一人です
ソフロロジー法分娩を2回経験した私がだから言える、「率直な意見」を実際の出産の様子をまじえてお伝えしようと思います!
まずは出産前の”イメトレ”に真面目に取り組んだ
ソフロロジー法分娩のメリットとしては、以下のものが挙げられます。
◆ 痛みを受け入れて、前向きに出産に臨めるようになる。
◆ 分娩時の緊張を和らげて出産の痛みを緩和する
◆ 分娩がスムーズに進みやすい
◆ 静かに、叫ぶことなく穏やかな出産が出来る
◆ 赤ちゃんに十分な酸素を送れる
そのために妊娠中からイメージトレーニングをしていきます。
安定期に入ったころに、産院からテキストとCDをもらいました。


「ソフロロジー式分娩のためのオリジナル曲」のCDを聞く
イメージトレーニングのため、ソフロロジー法の音楽を、繰り返し何度も何度も聴いてきます。
CDにはナレーションが入っているものと、音楽だけのものがあります。
ナレーション入りの曲を聞きながら呼吸やイメージを意識することで「ソフロリミナルな意識段階(眠りに入る間際の意識段階)」な状態に・・・。



全身がリラックスして、意識もふわふわするような感覚でした!
妊娠6ヶ月頃は週に1回程度、産休に入ってからは毎日聞くようにしていましたので、自然と曲を聴くと身体がリラックスするようになってました。
エクササイズ
テキストに載っているエクササイズもしていきます。ヨガが基になっていて、あぐらの姿勢・猫のポーズをしたり。
子宮口全開になったときにいきむ方向を確認する運動などもあります。



臨月に入ってから、やり始めたよ~!
呼吸法の練習
これも臨月に入ってから積極的呼息法というものを練習しました。
息を深く吸った後、ゆっくりと肺を空っぽにするまで息を吐き出す、というものです。
ゆっくりと呼吸することで、身体がリラックスしやすいそう。
加えてしっかり息を吐き切ることで、自然と息をしっかり吸うので、酸素をたくさん取り込めるそうです。
このようなイメージトレーニングで、
◆ お産に対する不安や恐怖心を消し去ること
◆ 陣痛を赤ちゃんを生み出すために大切なエネルギーととらえること
◆ 出産を赤ちゃんとお母さんが行う最初の共同作業
と意識を変えていくのが目的だそうです。



私はイメトレにも真面目に取り組みましたが、やっぱり陣痛は怖いし、不安に感じる気持ちは残っていました。
ソフロロジー法の出産はこんな感じでした
実際の出産の様子をレポートしていきます!
ソフロロジー法に関することだけを知りたい方は、ピンクの部分だけ読んでみてください~。
1回目の出産(所要時間 17時間)
陣痛が来たのは予定日の3日前、 39W4D でした。
かなり痛めの生理痛みたいな痛みの間隔が10分、10分、20分、5分、10分、、、
陣痛か前駆陣痛かわからず、もう寝ようと思った時にお漏らしの感覚が。
「あれ?おしっこ漏らしたかも?」
「え、それ破水じゃない?」と旦那に教えてもらい、すぐに病院へ。
車で30分かけて病院に到着。陣痛間隔10分くらいで、車の中でも痛みに耐える、
助産師さんに内診してもらって、子宮口2cm。



この陣痛中の内診って、ずっと続くけど辛いんだよ…
病院は常にソフロロジー法の曲が流れているので、ずーっと聴ける状態に。
陣痛がきたら息を深く長く吐く、を意識していたよ!
痛みが強くなってきた。旦那にさすってもらうが、助産師さんの方が上手で「へたくそ!」と思っていた。
陣痛が来ていない時間は、普通に過ごせていた。
助産師さんに「この調子だと夕方には赤ちゃんに会えるね!」と言われる。



え!?この痛みが夕方まで続くの!?
このころの痛みなんて、いちばん痛いピークの時にに比べたらぜんぜん!とわかるのは出産後。
体力つけるために昼食(おしゃれなカレー)を出されるが、デザートのリンゴ一口しか食べれなかった。



めちゃくちゃ痛い。腰が破壊されるような、経験したことのない痛み。
練習した深く、長く息を吐くのを頑張っていたのでしゃべれるのは
陣痛がきた瞬間、「来た来た来たっ!」くらい。
ソフロロジー法の出産が静かと言われているのは、息を吐くのに忙しくてしゃべる暇がない説もあるなと感じました。
ちなみに、めちゃくちゃ痛いけど力んじゃダメ。
せめて拳だけでも、、、とぎゅーっと力を込めていたけど、助産師さんに止められる。つら。
陣痛間隔2分、子宮口8cmから全然進まなくなってしまった。
破水しているので細菌感染のリスクがあるため、陣痛促進剤を使うことに。
薬を入れた後、子宮口は開きが進んだけど、陣痛の痛さも一気に大きくなる。
陣痛という階段を、今まで一段一段上っていたのに、いきな二二段とばしするイメージ。
このころから、陣痛と陣痛の合間に眠り始めた私。
先生いわく、疲れに加えてソフロリミナルな状態で眠りやすくなっていたそうです。
おかげで、身体は回復して、リラックスできていた、と思いますが私的には意識を失っていた感覚でした。



俺はこの状況で寝れるなんてすごいと思っていたよ
そして助産師さんと先生に言われました。「りきんで~!!」
ん?あれ?ソフロロジー法ってりきまないんじゃなかったっけ?まいっか。
ん~~~~~~~!!
姿勢はエクササイズで練習した、いきみの方向めがけて!



いきみ逃ししてる時より、いきんだ方が断然楽!
そしてもうすぐ赤ちゃんに会える、この痛みも終わると思って頑張りました!
だけど赤ちゃんが出る直前はあの呼吸法!深く長く!
ふううううーーーーーーーーーーーーーーー!
すぽん!生まれたぁ~~!
ここでようやくわかった、子宮口8㎝でお産が進まなくなった理由。
長男はへその緒が首に二重に巻いてた上に、たすき掛けまでしていたそうです。



それで進みにくくなっていたんだね~
助産師さんの助言がないと、深く長い呼吸をずーーーっと続けることも、陣痛中に力まないようにするのも無理だったな、ということ。
練習していたソフロロジーの呼吸や姿勢はサポートがないと、あの状況で、自分ひとりで実践することは無理でした。
2回目の出産(所要時間 9時間)
次男は前日の深夜から陣痛スタート。予定日ぴったり(40W0D)に誕生しました。
夕方から始まっていた前駆陣痛が、とつぜん5分間隔に!経産婦なので、10分間隔になったら病院へ連絡する予定だったので、急いで病院へ向かいました。
病院について、助産師さんに内診してもらうと子宮口3cm。もっと開いてると思っていたのに!
1回目の分娩と同じ病院なので、 ソフロロジー法の曲が流れていて、少しリラックス。
あれ?進んでない。だけど痛みは強くなってきていました。
深く、長く、練習した呼吸を心がけます。
また、1回目と同様に、陣痛と陣痛の合間にしっかり睡眠をとりました。
お産が進まなくてちょっと辛くなってきました。
突然進みだした陣痛!急に進んだので、経産婦ということもありここで分娩台へ。
この後、なぜか助産師さんの指示で子宮口全開になってないのに、いきむことに。。。
え?なんで?と思いながら、1時間頑張ったけど子宮口開かず、陣痛は弱まり、私もへとへとに。。。
この助産師さんに関しては、「そんな痛がるほど陣痛強くないよ!」と言ってきたり、
「おかしいなー変だなー」と言ってきたり。
自分ではどうしようもないこと(陣痛の強さ)をたくさん言われて、本当に辛かったです。
そうこうしている間に破水を誘発。だけど陣痛は強くならず。。。
子宮口8cmなのに、弱まってくる陣痛、陣痛促進剤入れる?という先生の言葉に二つ返事でうなずく私。
もうへとへとになっていて、なんでもいいから打ってくれ。。。って感じでした。



この流れ・・デジャヴ?
陣痛促進剤入れた後は、陣痛が強まっていきました。
練習したいきみの方向に目がけて、長く、深く息を吐きます!
ふうううーーーーーーーーーーーーー。
痛くても、力を抜いて、ふうううううーーーーーーーーーーーーー
すぽん。。。う、生まれたああ!
はい、ここでまた衝撃の事実。
子宮口8cmから進まなかったわけは、、、
次男もへその緒は1重巻き×身体にひと巻きしていました。。。



え?また?これってエコーとかでわからないものなの?
2回目ということもあり、落ち着いて分娩にのぞみましたが、やはり痛みが強くなると、イメトレは練習したことは飛びそうになりました。
今回は産むタイミングで 夜勤の助産師さん+朝勤の助産師さんが加わり、私を励ましてくれる人員が一気に増加。そのおかげで最後は力を抜いて呼吸することが出来たと思います。
今回は産む瞬間も動画を撮っていて、確かに他の人に見せると「静かだね~」と言われます!
ソフロロジー法の良さは、出産後振り返ることでわかった
2回の経験を経て、ソフロロジー法のメリットをまじえての感想をまとめます。
◆ 痛みを受け入れて、前向きに出産に臨めるようになる。
……助産師さんに何度も「赤ちゃんの方が苦しいんだよ~お母さん頑張って~」と言われましたが、正直「知るかそんなこと~!私だってめちゃくちゃ痛いよ~!」と思っていました。痛みを受け入れることは出来なかったと思います。陣痛に対して、負のイメージを持たなかったことは確かかもしれません!怖いけど!
◆ 分娩時の緊張を和らげて出産の痛みを緩和する
……比較対象が無くて、緩和されていたのかわかりません!自分史上最高の痛みではありました。
◆ 分娩がスムーズに進みやすい
……子宮口8cmまではスムーズだったかもしれません。それ以降は別の要因で子宮口の開きが進まなくなってしまったので、わかりません。
◆ 静かに、叫ぶことなく穏やかな出産が出来る
……これは確かに!息を深く長く吐き切ることで忙しいので、しゃべったりわめいたり、叫んだりする暇がありませんでした。
◆ 赤ちゃんに十分な酸素を送れる
……酸素が十分だとピンクの赤ちゃんが生まれるそうですね、、、色黒なもんで、赤黒い赤ちゃんだったので分かりませんでした。


正直、陣痛は今までに体験したことない痛みだったし、ソフロロジー法以外で出産経験のない私には、ソフロロジー法だったから痛みを感じにくかった!などはわかりませんでした。
ですが、2分感覚の陣痛の合間にリラックス・睡眠できたのは、臨月から毎日イメージトレーニングしたため。曲を聴くとソフロリミナルな状態を作れるようになっていたソフロロジー法のおかげだと思っています。
また、深く、長い呼吸をずっとし続けることで、静かに出産を迎えられたことも確かです。
(叫んだりしていると、またそこで体力消耗しますもんね)
ただ実際には、周りの助産師さんなり、旦那さんなり、自分がちゃんと呼吸ができていないときに声掛けしてくれる人がいないと難しいかな?と個人的には思いました。



私はソフロロジーの呼吸や姿勢はサポートがないと、あの状況で、自分ひとりで実践することは無理でした。
これからソフロロジー法分娩での出産を検討されている方には、
◆ 分娩する産婦人科自体が、ソフロロジー法を推奨しているのか
◆ 一人一人のバースプランを立ててくれる産婦人科の場合は、ちゃんとサポートしてくれるのか
を確認してもらった方がいいと思います!
産後も使えた!ソフロロジー法の効果
私がソフロロジー法で良かった~と思ったのは実は産後でした!w
出産するまでは、疲れきるまで仕事しておやすみ3秒だった私。
育児には慣れてきたけど、あまり外にも出られず、体力的には余ってしまって寝付けない日も多かったんですよね。



そんな時に脳内ソフロロジー法♪
脳内であの曲を流すと、不思議と身体がソフロリミナルな状態に。
ソフロリミナルな状態=眠りに入る間際の意識段階なので、そのまま寝ていました。
寝なきゃいけないのに目がギンギン…そんな日も使えたよ!
以上が私の正直なソフロロジー法の感想と出産レポでした!



余談だけど、出産直後の写真は疲れ切ってて一度もうまく撮れたことありません。うまく笑えた人、尊敬です!