【出産レポ】無痛分娩のはずが緊急帝王切開に!出産準備や、「万が一の時の対応の確認」は大切だと実感した話

ふじこ

こんにちは。小2、年長、0歳の3兄弟の母、ふじこです。

3回目の出産は、念願の無痛分娩のはずが、まさかの緊急帝王切開になりました。
余裕で産もう!と思っていた私の、出産は何が起きるかわからないと身に染みた経験をつづろうと思います。

また、産後に本当に役に立ったもの、出産前にしておいて良かったこともシェアします!

もくじ

まさに「コウノドリ」!三男の誕生のはなし

今回の出産は上の子達がいるので、38W0Dに計画分娩を希望しました。
主人や子供達にも誕生の瞬間を見てもらえるよう立ち合い出産の予定でした!

ウキウキでのぞんだ、無痛分娩

当日は朝からバルーンを入れて昼頃から陣痛促進剤を挿入、夕方に出産、というスケジュール。

助産師さんいわく、無痛分娩だと陣痛の1番痛いときで、重い生理痛くらいの痛みだときいてウッキウキ!

ふじこ

入院準備を入れたトランクの他に、お菓子や漫画を持参。何しにきたの?と思われていたかもしれません。

子宮口2cm、バルーン挿入

朝病院へ向かい、NST検査や、先生の内診で赤ちゃんの状態を確認。
予定通り出産を行えることを確認しました。

そして陣痛を誘発するためにバルーンを挿入。
バルーンを入れて痛みは無かったですが、違和感はありました。

無痛分娩用カテーテルを入れる

無痛分娩には硬膜外麻酔を使うため、そのためのカテーテルを背中に挿入しました。

大きいお腹で背中を丸めるのというのが、噂通り大変でした。

その後、お部屋でNST検査をしていたところに急に眩暈が。
低血圧になっていたようで、水分とって姿勢を変えたらすぐ治りました。

昼食、子宮口3cm

お昼ごはんをしっかり食べて、午後から陣痛促進剤を入れることに。

陣痛促進剤スタート

子宮の収縮を促すオキシトシンを点滴で入れてもらいました。
30分毎に量を増やしていました!

赤ちゃんがあまり降りてきてなかったので、バランスボールに足を開いて座り、お産が進むよう頑張っていました。

生理痛くらいの痛みがある

バランスボール坐位が効いたのか、子宮口が開いたようでバルーンが抜けてました。
が、依然として赤ちゃんがあまり降りてきていないようでした
(後日頂いた分娩経過にも児頭位置-3と記載されていました。)

無痛( 硬膜外麻酔 )開始

午前中に入れたカテーテルから、ついに麻酔が入れられました!

背中に冷たいものが入っていく感覚がありました!

陣痛促進剤も段階的に増やしていました。

陣痛感覚5分 子宮口6cm  

途中助産師さんが麻酔が効いているかのチェックをしてくれました。

アルコール綿で足を触り、(スーッとするはずなのに)ぬるく感じて、麻酔が効いているのを実感しました。

さっきまで感じていた、生理痛みたいな痛みもほとんど感じなくなり、陣痛がきている時もちょっと張っているなーという感じでした。

15:30 主人・長男・次男到着 麻酔が完全に効いてきた!

夕方の出産に合わせて来てくれた三人が来てくれました。
みんなでこれからが楽しみでワクワクしていました。

子宮口7cm

内診のため、一旦3人は部屋の外へ出てもらいました。

内診も痛くないし、無痛最高!

内診の時に破水して、いよいよだあ〜と思っていたら、助産師さんの様子が変。
もう一人の助産師さんも来て、再び内診。

そして衝撃の一言「え、、、足?」

状況が一変!緊急帝王切開で全身麻酔に

LDRに移動

今まで待機していた普通のベッドの部屋から、LDRの部屋に車いすで移動しました。
陣痛促進剤の量も減らすよう指示があったようで減らしていました。

助産師さんたちのただならぬ表情と、「足?」の一言で、私も赤ちゃんが回ってしまったことを察しました。

前に読んだことのある漫画で、手が先にでてしまった赤ちゃんの話を思い出し、不安でたまらなくなりました。

主人は子供たちと待合室の子供コーナーにいて、まさかこんなことになっているとは知る由もなかったそうです。

先生の内診で骨盤位が確定

診察中だった院長先生が来て、内診に加えてエコーで骨盤位(おしりが下)になってしまったこと確認。
しかも1本足が先に出そう。陣痛促進剤もストップしました。

ここからずっと、赤ちゃんがこれ以上先に降りてこないように助産師さんが産道に手を入れて、直接抑えてくれました。

ドラマ・コウノドリの第1話と同じ展開!

無痛なので私は何も感じませんが、依然として陣痛は5分感覚できていました。

こんな状況だけど心の底から無痛にしててよかった。そう思っていました。
普通分娩でこの状況は痛すぎて、耐えられなかったと思います。

先生、外側から赤ちゃんを回す

ここでウテメリンという、子宮の弛緩させる薬を入れられました。

別の先生もきて骨盤位を確認。
先生はお腹を外側から押して、なんとか頭位に戻そうと頑張ってくれましたが、横位にしかならず。。。

私はもう「切っていいから赤ちゃん助けて。。。」という気持ちでいました。

ストレッチャーでオぺ室へ

助産師さんの手は入ったまま移動。
先生と変わって内診しましたが、また足が出そうになっていたそうです。

先生は頭位が無理なら、せめて単臀位に、と頑張ってくれていましたが、難しそうでした。

赤ちゃんの心音低下

赤ちゃんの心音が低下してきてしまい、赤ちゃんの胎位も変わらない。

私はここで酸素マスクをつけました

帝王切開決定

赤ちゃんの心音が回復しなかったため、緊急帝王切開することが決定

ここで主人が入ってきて、説明を受けていました。
オペ室を出るときに頭をポンポンしてくれたのですがそこで一気に、気持ちの線がゆるみ、涙が出て来てしまいました。

麻酔のカテーテルが入らない

ここでまた手術用の麻酔のカテーテルを入れようとしていたのですが、無痛分娩用の麻酔が効いてるからか、上手く背中を丸めることができず(助産師さんの手入ってるしね)先生もこれ以上出来ないと判断して全身麻酔へ。

テレビでみたことのある、「眠くなるよ~」という掛け声のあと一気に眠りに入りました。

16:45 赤ちゃん誕生

お腹から出た三男は、すぐに産声をあげたそうです!

皮ふ色がよくなかったりしたようですが、羊水をふき取ってもらう(ルーチンケア)で回復してきたということでした。しばらく保育器に入っていたそうです。

目が覚めると全てが終わったあとでした

私がやっと目を覚ますと主人が横に座っていました。
赤ちゃんがどうなったか、すぐに聞きました。

赤ちゃんは元気に生まれたこと、写真もみせてもらって私も赤ちゃんも無事だったことに安堵しました。

ただ意識がもうろうとして、起きたり寝たりを繰り返して。。。

助産師さんが三男を連れて来てくれて、横に寝かしてくれました。

ちなみに私には増血剤、痛み止め、補液などのたくさんの点滴が!足にも血栓予防で着圧ソックスと、足をマッサージしてくれるポンプが付けられていました。自分が寝ている間にたくさんの出来事が起きていたことを理解しました。

子供たちは万が一の時のために待機していてくれた祖父母と、帝王切開が決まってすぐに家に帰ったそうです。

主人は、私が起きて、三男と3人の時間をすごすことで、やっとほっとすることができたといっていました。

なぜ赤ちゃんが回転してしまったのかは、先生も助産師さんも何度も考えてくれたそうですがわからない、とのことでした!

ただ、普通に陣痛が来るのを待っていて、この状況がもし自宅で起きていたら、母子ともに無事でいられなかったかもしれません。 お腹の赤ちゃんが元気に生まれてきてくれて、本当に良かったと思いました。

ふじこ

そして、無痛にしといて本当に良かった。

帝王切開の辛さを目の当たりにした5日間

いろいろあったけど無事三男が誕生しました。
私は帝王切開の知識ゼロのまま、帝王切開の産後の苦しみを味わうことになりました!

傷口がともかく痛い

下腹部の傷口が何をするにも痛くて痛くて、、、起き上がる、立ち上がる、座る、ひとつひとつの動作でこんなにお腹を使うんだと実感。

ベッドのリクライニング機能を使って起き上がったり、リクライニング様様状態でした。

起き上がるのがとにかく辛いので、水分補給もなるべくねたまま。出産準備によくある、ペットボトルにつけるストロー状の蓋を買っておいて本当に良かった。

ふじこ

ただ私、痛みに強いタイプみたいで…産後1日目の午後には歩いていました

歩けるけど、遅い。
授乳するのにナースステーション横の授乳室に行くにも、めちゃくちゃ時間がかかる。
授乳室につくと、三男もう泣きつかれて寝てしまってたり。。。ごめん。。。

ちなみに、緊急帝王切開だと縦に切られることが多いらしいのですが、私は横に切ってもらえてました!先生!ありがとう!

ちなみに後陣痛もいたいし、赤ちゃんを回転させるためにお腹ぐにぐにしていたので筋膜も痛い。
そして手術後にガーゼ止血法というのをしていて、それを抜くのも・・・めちゃくちゃ痛かった。

産後すぐは食べる楽しみがない

ご飯が美味しいと評判の産婦人科だったので、食べることが生きがいの私はめちゃくちゃ楽しみにしていたんです!

それなのに。。。

出産1日目に、術後はおならが出ないと昼ごはんが食べれないと言われ(知らなかった!)、そもそも出産前の食事を抜いていない私は普通に色々出そうになりました。苦しみながらトイレへ。。。そして無事食べれることになりましたが、なんと流動食。

帝王切開後の流動食の写真
ふじこ

こんなはずじゃなかったのに!

その後も段階的におかゆが5分粥→7分粥 →全粥と変わっていき、普通のごはんが食べれたのは2日目の夜でした。
あの日普通のご飯が食べられたの嬉しさは、忘れられません。

むくみで全身がパンパンに

手術中の出血が1800mlだった私。貧血にもなっていて、鉄分やらいろいろ点滴してもらっていました。
やっと点滴の管をとれたのは産後2日目の夕方でした。

もう身体じゅうパンパンで、足もゾウのようになっていて歩くだけでなんだかしびれてくる。
着圧ソックスを履いている部分だけ、ようやくカタチを保っていられるみたいな感じでした。
その時の衝撃写真がこちら↓

産後のむくみの写真

見てください。このパンパン具合。太もも部分がもはや入らず、折り返して使っていました。
こんな状態でも、履いた方が足が楽で、頑張って履いていました。

出産準備品に入っていた着圧ソックス、メディキュットを購入しておいてよかった~。

パンパンッなので肌ツヤは最高でしたが、自分の体形や顔があまりにもいつもと違うので、ショックを受けていました。
このころは自分は写真に写らないように、他の家族と赤ちゃんの写真ばかり撮っていました。

足がむくんで辛いので、足をあげてねたら顔がぱんぱんになっていた夜もありました。

しかもむくみで、産前と体重が変わっていないという衝撃事実。

股関節を動かしたり、肩を回したりして少しでも循環するようにしたり(お腹めちゃ痛い)、漢方を処方してもらって飲んで、少し解消しましたが、本当にむくみが取れるまでは3~4週間かかりました。

ふじこ

ちなみに、産後むくむのは普通分娩でもあることみたいです!

入院費も予想外の金額だった

もともと、予定していた金額は
個室料金58万円+計画無痛分娩6万円で66万円の予定。
出産育児一時金(42万)を引いて24万円か、、、お財布には痛いけどしょうがない!なんて思っていたんですが、、、

ふじこ

退院前夜に渡された請求書にはトータル93万円の文字が!

無痛分娩の費用に加えて、帝王切開の料金。ひえええええええ。

母子共に生きていられたので、いいんだけど、いいんだけど、、、けど、想像以上の金額でした。

救世主!緊急帝王切開で保険がおりる!

母から、入っている保険でお金がでるんじゃない?と言われて調べてみると・・・

結婚した時に入っていた医療保険(メットライフ生命)

疾病入院給付金(7日分)35,000
【女性特約】
疾病入院給付金(7日分)
35,000
手術給付金100,000
【女性特約】 手術給付金100,000

妊娠8ヶ月の時に入った保険(かんぽ生命)(緊急帝王切開だったため保険適応内)

入院保険金(7日分)31,500
手術保険金90,000
入院初期保険金22,500

2つの保険で合わせて40万円近く受け取ることが出来ました!

もしものときのために保険は大切なんだな、と改めて実感しました。

出産は何がおこるかわからない

今回私は3度目の出産を経験しましたが、初めてのトラブルが続き、本当に出産は何が起こるかわからないとしみじみ思いました。

入院準備をしているときもそう。「本当に必要かな~?」「前の出産では全然使わなかったけど、一応備えておくか」と思っていたものが、すごく役立ったりしました。
特に出産後、しかも上の子がいたりすると、上の子を預けているしこれ以上家族に色々買ってきて~とか、持ってきて~か言いづらいじゃないですか。何がおこるかわからないから、ちゃんと準備しておくことの大切さが身にしみました。

そして、もう一点。
実はこの出産の当日の朝、主人と話していたことがあります。

パパ

もし、なにか緊急のことがあって、どちらかの命を選ばなきゃいけなくなったら、赤ちゃんを優先するよ!

ふじこ

もっちろん!その時はよろしくね!

我が家は何かあったら、赤ちゃんの命を優先するということを、以前から夫婦できちんと話し合っていました。
それを朝、念の為二人で確認していたのです。

それが現実にはならなかったので、本当に良かったと思っています。
もし何かあった時に、判断をする家族が一生後悔をすることのないよう、考えて準備しておいて本当によかったと思えた出来事です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

7歳・5歳・0歳の男子三兄弟と工務店勤務のパパとの5人暮らし。
たくましくならなきゃやってられない!そんな毎日を過ごすアラフォーママです。長男の「小1の壁」をきっかけに、ワーママから在宅フリーランスへ転身しました。

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